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そう 回るのだ 運命は何時も どんな時だろうと 回り・・ 廻り・・・・ マワル・・・・・・ たとえそれを望もうと 望まずとも――・・・ 第三幕・One day 神楽乃姉妹は結局の所、一護達のクラスに編入した。 の自己紹介の時はまぁ男子共が騒がしかったりもしたが、一番騒然としたのはやはりが女であった事だった。あの石田雨竜まで騙す彼女の男装は最強と言っても過言ではないだろう。 「やほー一護ちゃん!学校でも宜しくね」 「ああ。分かんねぇ事があったらちゃんと聞けよ」 「いーないーな、一護んちいーなー行きたいなー」 「あはは、ウザイですよ浅野さん」 「ぐふッ!!」 昼休み。何時ものメンバーと神楽乃姉妹とで昼食をとる。 転校初日という事もあり、会話は主に彼女等に対する質問などが殆どだった。彼女等は押し寄せる質問に律儀に答え、時折若干に下心を持っている浅野啓吾はが木刀で脅しにかかっていた。 皆が思い思いの楽しい時間を過ごす。そんな、当たり前のような日常が広がっている世界。 ―――ただ。 そこに若干の違和感――あるいは気がかりを抱いている少女がいた。 少女の名は朽木ルキア。護艇十三隊十三番隊所属の死神にして、尸魂界が誇る四大貴族が令嬢である。 ルキアは別に、この昼食の事を言っている訳ではない。場より、人に違和感を感じたのだ。 ルキアはふと、視線を若干から左側に移す。そこには一人黙々と昼食をとる少女が一人。神楽乃姉妹が姉、神楽乃である。 この昼食が始まってから、かれこれもう十分以上は経過しているが、への質問は止まる事無く続いているのに対し、姉のに関しては朝会の自己紹介程度のものですでに終了していた。 がに見劣りしている訳ではない。持つ雰囲気こそ違えど一卵性の双子である以上、容姿にそうたいした違いはないし、どちらも美人と言える容姿を持っていた。 「(・・・これは何かあるな)」 手にしていたいちごミルクを飲みつつ、ルキアは自身が感じた違和感は勘違いの類ではないと結論を出した。 を見ていると、時折不自然に彼女の存在感がぼやける時がある。おそらく死神が使う鬼道のような類の代物を使って、意図的に相手の関心を逸らせているのだろう。その影響の所為かどうかは知らないが、彼女の周りの大気が少し不安定になっているようにも感じられる。 ふと、ルキアの視線に気が付いたとルキア目線が合った。そしては一拍置いてから微笑みを装う。 その小さな間は恐ろしく空ろで、驚くほど無機質だった。 †・‡・† 「?あれ誰だろう?」 がそう呟いたのは、放課後のホームルームが終わってすぐの事だった。 彼女の視線の先にはスーツ姿の長身の男が校門の柱に寄りかかっている。顔はこちらに向けているのだが、帽子を深く被っているので男の容姿などは分からない。ただ、口角の具合から男が穏やかな表情を浮かべているのは辛うじて窺えた。 が窓に近付いた途端、男の口がパクパクと動いた。何かを言っているようだが、あそこから此処まではそれなりに距離がある為、男の声は聞き取れない。 ―――だが 「――すまんな。用事が出来てしもうた」 「え?」 だけには、何かが伝わったようだった。 はすでに帰り支度を済ませており、今まさに荷物を持って、二階の窓から飛び降りようとしていた。 「――なッ!?何してんだ、危ないから早く降りろ!」 「ああ心配するな、すぐ地上に降りる」 「そうではない!教室に戻れ!!」 一護やルキアの静止の声を、はいつもの済ました微笑みで、何でもないかのように流す。 「おい黒崎!!」 「なんだよ石田っ!お前もを止め―――ッ!!?」 雨竜の呼びかけで、一護は自分の後ろを振り返ると―― そこは、全てが静止した世界だった。 正確に言えば、一護達のような何らかの能力者以外のモノ全ての時間が止まっていた。もちろん、さっきまで馬鹿話をしていた健吾や水色、のすぐ傍に居るですら。 が窓に足をかけた時点でこの異変に気付くべきだったのかもしれない。なんせ、クラスメイトに自殺紛いの行動を目の前でされて、混乱しない方が可笑しいのだから。 「・・・一日、か。――まぁ、一日"も"と学校に通えただけ幸運だと思うべきか。いや、『救済』かのぉ?」 誰に言葉をかけるでもなく、は雲の動きが止まってしまっている空を眺めながら呟く。その声は、今まで聴いた事もないくらい無機質で、空っぽな声だった。 「・・・?な、何を言って・・・「どちらにせよ――もう時間切れだがの」 そう言って、彼女は一護達の方へと振り返る。だが―― それはもう・・・彼らの知らない"モノ"だった。 「姫様をお頼みします。万が一、姫様に何かありましたら、その時はこの『鬼椿』めが貴殿らに粛清致しますので、くれぐれもご注意を」 「時間切れ?『鬼椿』!?何を言ってるんださん、キミは――」 雨竜は豹変したに食い下がった。彼以外の者はもはや口すら訊けぬ状態だった。 雨竜の言葉に、は彼らの知っている『顔』で、 「『神楽乃』は七年前に死んでる。此処にいるのは―――『神楽乃』の皮を被った、ただの醜い『鬼』さ」 そう言葉をつむいだ。 彼らが言葉を聞いたと認識した頃には世界はもう動き出していて、も、外に居たスーツ姿の男も、もう何処を見ても居なかった。 ◆戻◇ 採譜◇ 進◆ [反省会] こっから先は徐々にシリアス濃度が濃くなります。 ははは(乾笑)どうせ理にギャグは書けないさ!! でも頑張るんで、皆様生暖かくてもいいので理を見捨てないでください(切実) |